IPv6はIPv4よりも遅い!?回線営業マンが2つの違いを徹底比較!

IPv6はIPv4よりも遅い!?回線営業マンが2つの違いを徹底比較!

最近インターネットを利用しているとよく目にするのがIPv6やIPv4といった言葉。

IPv6はインターネットがより高速で使えるようになる通信方式ですが、中には「IPv6はIPv4より遅い」や「IPv6なんて速くない」なんて書き込みも見つけることができます。

速いと思っていたIPv6なのに遅いなんてことがあるのか、IPv6について回線営業マンがわかりやすく解説していきます。

2018年インターネット快適に使いたければ必読です。

IPv4とIPv6について

IPv4とは

IPv4は《 Internet protocol version 4 》の略でコンピューター間でデータをやりとりするために定められた、手順・規約のIPv4の次世代規格(Internet protocol)のバージョン4(version 4)のことを言います。

IPv4は現在広く利用されているプロトコルで、32ビットでアドレスを管理しています。

アドレスとはパソコンの住所のようなものでネットワーク上の特定の場所を示すこと。

【192.618.0.1】というような数字の並びを見たことがある方も多いと思いますがこれがIPアドレスというものです。

ネットワーク上のコンピュータ等のすべてのデバイスはこのアドレスが割り当てられています。

IPv4は約43億個のアドレスを割り当てることができ、今現在もっとも一般的に利用されています

IPv6とは

IPv4は今最も利用されていますが大きな問題を抱えています。

それが 【IPv4のアドレス枯渇問題】です。

IPv4は32ビットでIPアドレスを管理していますが、管理できるIPアドレスの数は約43億個となっています。

利用当初はこの数で世界中のコンピュータを管理できると思われたのでしょうが、近年ネットワークに繫がるデバイスがコンピュータ以外にも増えた事で43億個では足りなくなってきてしまいました。

そこで新たに開発されたのがIPv6《 Internet protocol version 6 》という新しいプロトコルです。

IPv6はアドレスを128ビットで管理するため上限はありますが、ほぼ無限大にIPアドレスを割り当てることが可能となりました。

身近なところで説明すると、携帯電話の番号です。

携帯電話の番号は当初090-xxx-xxxxと最初の番号が090となっていました。

ところが携帯電話の急速な普及に伴い電話番号が足りなくなってきました、そこで最初の番号に080の3桁も利用するようにしたことで番号の枯渇問題を回避しました。

IPv6とは足りなくなってきたIPv4の番号(IPドレス)を増やすために作られた技術と言っていいでしょう。

IPv6のメリットとデメリット

IPv6のメリット

IPv6はほぼ無限大にIPアドレスを割り当てられると言う事のほかにもメリットがあります。

その中でも注目なのがセキュリティが強化されたことです。

ハッカーなどの手口として、傍受した通信に含まれるパケット情報を様々ツールを利用して解析されてしまいますが、IPv6ではパケット通信の暗号化方式IPsecを導入したことで、これに対応することができました。

IPv4と比べるとIPv6はセキュリティーも強固になったということです。

IPv6のデメリット

そんなIPv6にもデメリットがあります。

その中で一番大きいのが

  • IPv4対応通信機器と相互通信ができない。
  • セキュリティの設計が難しい
  • IPアドレスが覚えにくい

上記のようなデメリットがありますが、実際に利用しているユーザーがこれらのデメリットを体感することはほとんど無いと言っていいでしょう。

IPv6は速くない

上のIPv6のメリットのところにIPv6は速いというメリットが抜けてると思われる方がいるかもしれませんが、それこそがIPv6の誤解なのです。

少し乱暴な言い方かもしれませんが、IPv6はIPアドレスを決めたりするための規格であって通信速度にはあまり関係ありません

通信速度に関係するのはIPoEやPPPoEといった接続方式がインターネットの速度に関係する重要なポイントなのです。

IPv6はIPv4と比較して速いというのは過ちです。

IPv6の速さの秘密はIPoE接続

インターネットの接続方式はPPPoEが現在一般的で、IPv4やIPv6で利用されている接続方式ですが、IPv6ではPPPoE接続に加えIPoE接続という方法が利用できるようになりました。

このIPoE接続こそがインターネットの速度に関係するのです。

IPv6が速いというのは誤解で、正確にはIPv6 IPoE接続が速いというのが正解なのです。

PPPoE接続ではIPv4もIPv6もインターネットの速度は変わらないのです。

引用元:ASCⅡNTT東西のIPv6サービスが2方式あるわけ

そこで非常に簡単に言ってしまうと、

PPPoEはISPの混雑しやすいルートを通ってインターネットに接続するので夜間など多くの人が利用する時間帯はストレスを感じることがある。

IPoEはISPの混雑したルートを避けてインターネットに接続することができす。

ただし、IPv4対応サイトはIPv6 IPoにE対応していないためPPPoEが使われます。

現在IPv6に対応したサイトはまだまだ多くないので、これではIPv6の魅力がなくなってしまいます。

そこでIPv4でもIPv6 IPoEを利用できるような技術【IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6】という技術が生まれIPv6のデメリットに対応できるようになりました。

この技術《サービス》は提供する事業者によって呼び方が違います。

通信方式に関しても《MAP-E》や《DS-Lite》など違いがありますが、ほぼ違いは無いと言っていいでしょう。

IPv6対応サイトを確認しましょう。

IPv6の速さに必要なものは自分の環境だけではなく閲覧するサイトもIPv6に対応していなければいけません。

これに関しては閲覧者側ではどうすることもできませんが、そのサイトがIPv6に対応しているかがわかっているかだけでもストレスを軽減することが出来ます。

よく訪れるサイトがIPv6に対応したサイトか調べる方法をご紹介しておきましょう。

  1. ショートカット(windows + R)キーを入力し、「ファイル名を指定して実行」画面が表示されます。
    [名前]の枠に「cmd」と入力し、【OK】をクリックします。

  2. コマンドプロンプトの画面が表示されるので、「nslookup xxxxx.com」xxxxxの部分は調べたいサイトのURLを入力します。
    以下の画面は《yahoo》と《google》を検索した画面です。

赤枠は検索サイトのYahooを調べた結果です。

Yahooは現在IPv6に対応していないので画面の赤枠内のように「Addresses: 183.79.135.206」IPv4のアドレスが表示されます。

一方黄色枠はgoogleを調べた結果です。

画面の黄色枠内の「Addresses: 2404:6800:4004:80dd200e」とIPv6対応のアドレスが表示されますのでIPv6対応サイトとなります。

利用者の多いサイトのIPv6対応状況

参考までに利用者の多いサイトのIPv6の対応状況をご紹介します。

カテゴリー サイト名 IPv6対応状況
検索サイト Google
検索サイト Yahoo JAPAN ×
通販 Amazon ×
通販 楽天 ×
SNS FaceBook
SNS Twitter ×
動画配信 Hulu ×
動画配信 Amazon prime video ×
動画配信 dtv ×
動画配信 u-next ×
動画配信 Netflix

いかがでしょう?
IPv6に対応したサイトはまだ多くないのが現状です。

ただしこれからもインターネットに繋がるデバイスは増えていきますし、そうなると当然今よりも回線の混雑も懸念されます。

そうなってくるとIPv6 IPoE接続の必要性が高まってきます。

今のうちにIPv6に対応したプロバイダーや機器をそろえていくことで回線の混雑を避けることができるでしょう。

IPv6対応プロバイダー一覧

IPoEの説明でISPの混雑したルートを避けて接続と書きましたが、IPoEはISPを通りません。

IPv6 IPoE(ネイティブ)接続方式を提供しているのはプロバイダーではなくIPoE接続事業者VNE(Virtual Netrwork Enabler)と呼ばれる事業者となります。

このVNEがプロバイダへサービスを2次提供しています。

2018年3月時点におけるVNE事業者は以下の7社となっています。

  • 日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)
  • インターネットマルチフィード株式会社
  • ビッグローブ株式会社
  • 株式会社朝日ネット
  • NTTコミュニケーションズ
  • フリービット株式会社
  • アルテリア・ネットワークス株式会社

v6プラス提供プロバイダー一覧

ではここでIPv6 IPoE接続が利用できる代表的なプロバイダーをご紹介しておきましょう。

プロバイダ名 初期費用 月額料金 ルーターレンタル料
So-net 0円 0円
GMOとくとくBB 0円 0円 300円
@nifty 0円 0円

v6プラスはKDDI株式会社などの数社が出資して発足したVNE、JPNE(日本ネットワークイネイブラー)が提供するサービス

DS-Lite提供プロバイダー一覧

プロバイダ名 初期費用 月額料金 ルーターレンタル料
IIJ 0円 800円 300円
インターリンク 0円 2,160円
BBexcite 0円 0円 300円

IIJ系列のインターネットマルチフィード株式会社が提供

IPv6高速ハイブリッド(IPoE IPv6 + IPv4)プロバイダー一覧

プロバイダ名 初期費用 月額料金 ルーターレンタル料
SoftBank 0円 0円 500円

Softbank系のBBIXがを提供しているサービスで、IPv6高速ハイブリッドを利用するには、光BBユニットのレンタルが必須。

IPv4 over IPv6提供未定プロバイダー一覧

プロバイダ名 初期費用 月額料金 ルーターレンタル料
AsahiNet 0円 0円
OCN 0円 0円 300円~400円

IPv6に対応してはいますが、IPv4 over IPv6までは提供していないので、IPv6に未対応のサイトに関しては閲覧速度は従来とほぼ変わらないことになります。

以上が現在お勧めするIPv6 IPoEに対応したプロバイダーです。

この中でも回線営業マンがおすすめするのはBIGLOBEです。
VNE事業者とプロバイダーが一緒だと何かしら問題があったときは対応が早い・・・らしいです。

BIGLOBE光はこちらから

パソコンのIPv6ネットワーク設定

回線もプロバイダーもバッチリIPv6 IPoEに対応したけどなんだかインターネットの速度が速くならない・・・

そんな時はパソコンのネットワーク設定を見直してみましょう。

  1. スタート画面からコントロールパネルを開きます
  2. コントロールパネルが開いたら【ネットワークとインターネット】の《ネットワークの状態とタスクの表示》をクリックする。

  3. ネットワークと共有センターの左上《アダプターの設定の変更》をクリックする。

  4. IPv6を利用するネットワークを選択し右クリックし《プロパティ》を左クリックする。

  5. 接続のプロパティが開いたら[ インターネット プロトコル バージョン6(TCP/IPv6) ] にチェックが入っているか確認する。
    入っていなければ左クリックしてチェックを入れプロパティをクリックする。

  6. インターネット プロトコル バージョン6(TCP/IPv6)のプロパティが開いたら、「IPv6アドレスを自動的に取得する」と「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」をクリックし、《詳細設定》をクリックする。

  7. TCP / IP詳細設定が表示されますが開いたら、[ IP設定 ] タブで「自動構成のみ」となっていることを確認します。

  8. 《DNS》 タブをクリックし、下図のような設定になっているか確認します。[プライマリDNSサフィックスの親サフィックスを追加する]にチェックが入っていなければチェックを入れて《OK》をクリックする。

以上でIPv6を利用するためのパソコンの設定が終了です。

IPv6を利用するためのONUの設定を確認する。

パソコンの設定が終わったらNTTからレンタルしているONUの設定も確認しておきましょう。

ONUの設定はレンタルしている機種によって違いますが今回は【PR-S300HI】を参考に設定方法をご説明していきます。

  1. ブラウザを起動し、アドレスバーに 「http://192.168.1.1」を入力してEnterキーを押すます。

  2. 「パスワード確認ダイアログ」画面が表示されるので、ユーザー名、パスワードを入力し、【OK】ボタンを押します。
    この時ユーザー名は「user」、パスワードは初期設定の値を入力してください。

  3. メニューの【詳細設定】をクリックし、【高度な設定】をクリックします。

  4. 「高度な設定」画面が表示されるので、「IPv6ブリッジ(有線LAN)」の【使用する】を選択します。
    ※無線LANを使用している場合「IPv6ブリッジ(無線LAN)」の【使用する】を選択します。

  5. 画面を下にスクロールし、最下部の【設定】ボタンをクリックします。

  6. 画面上部に「設定内容を更新しました。・・・」と表示されますので、メニューの上にある【保存】をクリックします。

以上でONUの設定が終了です。

その他のONUの設定はこちらから

お勧めのIPv6対応ルーター

IPv6を利用するにはルータもIPv6 IPoE対応のルーターを利用する必要があります。

NECやI-ODATA等多くのメーカーからIPv6対応ルーターが販売されていますが、中でもお勧めのルータはーはBUFFARO製です。

利用者も多くネット上で多くの情報が手に入ることや、何よりもプロバイダーが動作検証を行っている機種が多いのもBUFFARO製の製品です。

その分他社に比べ若干高価ではありますが、選んで失敗しないのはBUFFAR製はお勧めです。

参考として現在BUFFARO社で販売されているIPv6に対応したルーターをご紹介しておきますので、これからIPv6に対応したルーターを購入しようとしている方は参考にしてください。

IPv6動作確認済みルーター

製品名 型式
無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1733+800Mbps エアステーション BUFFALO WXR-2533DHP2
無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1733+800Mbps エアステーション BUFFALO WXR-2533DHP
無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1300+600Mbps BUFFALO WXR-1900DHP3
無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1300+600Mbps BUFFALO WXR-1901DHP3
無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1300+600Mbps BUFFALO WXR-1900DHP2
無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1300+600Mbps BUFFALO WXR-1900DHP
無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1300+450Mbps BUFFALO WXR-1750DHP2
無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 1300+450Mbps BUFFALO WXR-1750DHP
11ac対応867Mbps(規格値)Wi-Fiルーター I-O DATA WN-AX1167GR
IPv6/11ac対応867Mbps(規格値)Wi-Fiルーター I-O DATA WN-AX1167GR/V6

他社のルーターを利用する際は必ず自分が利用する回線にあったルーターを選ぶことが必要です。

購入する前にショップの店員やメーカーに問い合わせることをお勧めします。

IPv6のまとめ

IPv6をまとめると以下のようになります。

  • IPv6とはIPアドレスが足りなくなった為に開発された仕組み
  • IPv6自体は回線速度とは関係ない
  • IPv6にはPPPoEとIPoE接続の2種類があり、PPPoEは以前からある接続方法でIPoE接続が新しい接続方式
  • 速度が速いのはIP6 IPoE接続でIPv6でもPPPoE接続では速度は今まで通り
  • IPv6 IPoE接続を利用するためにはパソコンやONUの設定、ルーターの機種選択が必要

これから他社に乗り換えようとしている方や、今のプロバイダーがIPv6に対応しているけどあんまり早くないと悩んでいるなら、ぜひ上記をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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